SABミラー社、スーダン南部で初のビール工場開場
2009年 3月26日
自治を取り戻しつつあるスーダン南部地域で、初のビール工場がSABミラー社(英国)により開場する。SABミラー社は、南アフリカでは90%のシェアを持ち、タンザニア、アンゴラ、ボツワナならびにウガンダにも醸造所を持つ、アフリカ大陸では最大、世界では第2位のビール・メーカーだ。同社のアフリカでのライバル、ギネス・ビールをナイジェリアで成功させているディアジオ社(英国)、と同様、SABミラー社もまた、経済不安の影響を受ける欧米市場での売上低迷に直面する一方で、アフリカでの今後も続く成長に期待をかける。これまでウガンダからの輸入に依存していたスーダン南部市場は、南北和平協定後、需要が急上昇したため、同国でのビール工場設立となった。和平協定後、南部地域には仕事を求めて人が集まり始め、娯楽の少ないこともあり、レストラン、バー、カフェの人気が急上昇中だ。この状況が、今後のこの地でのビール成功を握る鍵となる。一方で、アルコール依存症の村民増加の問題が表面化しつつある
(CNN Money.com, 2009 March 24)