ボトルド・ウォーターと炭酸飲料、欧米で減、アジアで増

2009年 3月23日

世界飲料業界の分析を専門とするCanadean社によれば、2000~2008年の間に2桁の成長率を記録していたボトルド・ウォーター市場の低迷が、今、特に米国、フランスならびに英国で深刻だ。環境を考慮し水道水を奨励するトレンドに加え、最近の金融危機が追い討ちをかけている。しかし世界全体を見た場合、このボトルド・ウォーター、そしてやはり欧米で需要減に苦しむ炭酸飲料を含む飲料全般の消費は、比較的健全という。これは、アジア、特に中国、インド、インドネシアでの需要が増加しているためで、海外で露出度の高い企業では、結果的に北米・欧州での売上減を相殺する結果をもたらしている。アルコール飲料分野でもこの傾向は見られる。健康志向の広まりで、アルコール飲料全般の売上は、ドイツ、英国、スカンジナビア諸国で落ち、ワインは、フランス、イタリア、スペインで厳しい状況にありながら、アジアでは、特にビールの需要増が顕著だ。一方、エネルギー飲料は、容器サイズ増量、国際的に活躍する著名スポーツ選手による支持などが消費を押し上げ、多くの国々で成長を続ける。この世界状況の中、少しでもストレスを解消し気力を高めるために、余分に支払うことを覚悟で、エネルギー飲料を求める人々も増えたかもしれない

(Packaging Digest, 2009 March 23)

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