容器デザイン、消費者の反応・メーカーの対応
2009年 3月 2日
ペプシコ社ペプシコ・アメリカズ・ベヴァレジ社部門は、米国にて今年1月に発表した「トロピカーナ・ピュア・プレミアム」オレンジジュース用カートン容器の新デザイン(写真下)を、今月には元のデザイン(写真下)に戻すことを決定した。新デザイン発表後、多くの消費者から、手紙、Eメール、電話を通じて新デザインに対する苦情が届き、同社はそれに応え、新デザイン採用を取りやめた。苦情の中には、新デザインが「ジェネリック・ブランドと間違える」、「他社のオレンジジュースと区別がつかない」が多くあった。このような消費者の声は、最近、インターネット上での意見交換技術の発達に伴い、即座にメーカー側にも届くようになった。ペプシコ社で事前につかめなかったのは、長年使用しているデザインに愛着を持つ消費者の存在だったと、ペプシコ社経営陣はコメントした。この出来事は、同社のライバル、コカ・コーラ社による「ニュー・コーク」を想起させる。1985年、コカ・コーラ社は、オリジナルの(クラシック)コークを新製品ニュー・コークに代えたことで、同社に消費者の苦情が殺到し、結果的に同社にオリジナルのコカ・コーラ復活を余儀無くさせた
(The New York Times, 2009 February 22 / Packaging Digest, 2009 Feb., 26)