ドイツ、飲料缶事情

2009年 2月18日

環境保護のため飲料容器のリフィルを促進する目的で、使い捨て缶・PETボトルに対する強制デポジットを課した、2003年ドイツにて施行されたデポジット制度は、ドイツ国内の飲料缶需要を激減させるに至った。その後制度の変更等により需要は戻りつつあるが、現在、ドイツでの炭酸ソフトドリンク・メーカーのほとんどがPETボトル(40%)とビン(23%)を使用。ビールについては、缶は需要回復を見せ始めたものの全体の3%,、そのほとんどが輸出用で、リフィル可能なビンが89%を占める。ビール用ビン製造会社が脅威とみるのは、しかし、現在7%までシェアを伸ばしているプラスチック製ボトルだ。ドイツに多く輸出するベルギーのビール・メーカー、マルテンズ社は、これまで使用していた缶の一部をハイテクPETボトルに変えた。ドイツ市場向けに、リフィルできるビンよりも、リフィルできない容器、しかも缶ではなくPETを選んだ。ドイツのビール缶の将来は輸出用にあると見る向きもあるが、製缶会社が、同国で缶への変更を促すのであれば、始めるべきビール・メーカーは、マルテンズ社のような会社と言える

(The CanMaker, 2009 February Issue)

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