ボトルド・ウォーター、売上回復に様々な戦略
2009年 2月 2日
一時期は猛烈な勢いで売上を伸ばしていたボトルド・ウォーター業界は、昨年、世界的な経済不安、プラスチック製ボトルに対する批判等の影響で、その売上の勢いを失った。2008年の米国のボトルド・ウォーターの売上は2.3%増加したものの、この数字は、それまで過去10年間同業界が味わった8%~12%の年間売上成長率に比べると大きな落ち込みだ。今、業界は売上回復に必死だ。業界のリーダー、ネスレー社は、2年前にボトルのプラスチック使用量15gを12.5gにまで削減、今年さらに、使用量10gの「エコ・シェイプ・ボトル」を発表する。ダノン社は、欧州内のボトル輸送手段を、排気ガス排出の激しいトラックから列車に変更。フィジー・ウォーター社は、水源のある地域の森林伐採削減を支援。コカ・コーラ社は、つい最近ボトルからボトルへのリサイクル工場操業を開始した。その一方で、コカ・コーラ社やペプシコ社ら巨大メーカーは、より高い小売価格を望めるフレーバー・ウォーター販促に努力を傾ける。そして今、水道水をデザイン性に優れたボトルにリフィルするトレンドを作るリフィル・ボトル・メーカー、Sigg社、 CamelBak社、 KleanKanteen社が、ボトルド・ウォーター業界の強力なライバルとなりつつある
(Business Week, 2009 January 30)