米国・欧州ビール業界、出荷量低迷
2009年 1月19日
ビール業界もまた、世界的な経済落ち込みの影響を受け始めた。特に米国・欧州の消費者買い控え、レストラン・バーでの売上減のため、世界第2位のビール・メーカー、SABミラー社(英国)は、2008年第3四半期のビール出荷量減、また、第4四半期ではラガー売上の昨年比1%減少を、先週発表。カールスバーグ社(デンマーク)は、従業員270名を解雇、今後もリストラ計画を進めることを明らかにした。昨夏米国での販売合理化を目指しSABミラー社ならびにモルソン・クァーズ社(米国・カナダ)により立ち上げれたジョイント・ベンチャー、ミラークァーズ社では、2008年第3四半期に、米国でのクァーズ・ライト売上は1%増加したもののその率は従来よりも低く、同社全体の売上は2.3%減少した。欧州ビール業界でも同様の傾向が見られ、特にロシアでは、22%の売上減少が報告される。開発途上国では、SABミラー社の場合、その利益の80%をこの市場に依存し、2008年第3四半期に中南米、アジア・アフリカ市場でそれぞれ2%増加したものの、コロンビアでの6%減を含め、その勢いを落とし始めていると報告されている
(Packaging News, 2009 January 16)