米国季節限定ビール、ホリディシーズンが狙い時
2008年12月 8日
米国各地の地ビール・メーカーが、クリスマス時期の今、季節限定ビールを売出中だ。先月の感謝祭祝日時期に人気の「パンプキン・ラガー」等に代わり、オレンジ・ピール、シナモン、クローブ、はちみつのフレーバーを持つ「ホリディ・スパイス・ラガー・ビール」、チョコレート、キャラメル、クルミが香る「ファイアーサイド・ナッツ・ブラウン」、「アップル・エール」、「クランベリー・スペシャル・エール」等々…。米国のビール売上ピークは依然夏の時期ではあるが、冬の季節は、特に地ビール・メーカーにとり重要な季節になりつつある。地ビール・メーカーは、スーパーでバドワイザーやミラーの6缶パックを買う消費者ではなく、幅広い種類のビール試し飲みを楽しむような客が頼りだ。季節限定ビールは米国地ビール市場で15.8%を占め、ペイル・エールやアンバー・エールなどを上回る、最大のビール・スタイルだ。また、冬に販売されるビールは、ビール業界の季節限定ビール年間総売上量の26.3%を占める。今では祝日のパーティに、ワインに代わり季節ものビールを手土産にするのも一般的になってきたと、ある地ビール・メーカーは言う
(The Milwaukee Journal Sentinel, 2008 December 4)