ボトルド・ウォーター、主要市場で苦戦
2008年10月30日
ペリエ、ポーランド・スプリングのブランドを持つ世界最大のボトルド・ウォーター・メーカー、ネスレー社は、今の経済不安や環境問題が、西欧ならびに米国市場でのボトルド・ウォーター成長に歯止めをかけていると、先週コメントした。アクアフィナ・ブランドを持つペプシコ社は、今年第3四半期に2桁の売上減少を記録、エヴィアンやヴォルヴィック・ブランドをそろえるダノン社は、特にフランス、スペインならびに英国での需要減が顕著だと報告。環境保護団体が訴えるボトルを原因とする環境問題を考慮し、各メーカーは炭素ガス排出削減、ボトルのリサイクル推進に積極的に取り組む過程にある。また、水道水との差別化をより明確にするため、ボトルド・ウォーターが含有するミネラルやビタミンの豊富さを強調する。一方で、ダノン社は、第3四半期の、アジア・中南米、なかでもインドネシア、メキシコ、アルゼンチンでの売上増加を報告。ネスレー社にとっては、同社ウォーター売上全体の10%を占めるに過ぎない新興諸国市場ではあるものの、今年9ヶ月間で20%の需要増加があったと発表。主要ボトルド・ウォーター・メーカーは、振興諸国市場の成長に期待する。世界のボトルド・ウォーター市場シェアは、現在、ネスレー社19.2% 、それに続きコカ・コーラ社9.4%、ダノン社 8.0%、ペプシコ社 4.8%となっている
(Reuters, 2008 October 29)