ミラークァーズ社、地ビール・タイプのビール発売延期

2008年 8月 5日

SABミラー社とモルソンクァーズ社とのジョイントベンチャー、ミラークァーズ社は、地ビール・タイプのビール、ミラー・ライト・ブリューワーズ・コレクション(ブロンド・エール、アンバーならびにウィートの3種)の米国全域販売を延期した。同社は、サンディエゴ、オースティン、ミネアポリスを含む市場での試験販売の結果、まだ改良すべき点があることを延期の理由とした。ある関係者は、包装が充分魅力的でなかった点、そして元来あるミラー・ライトの延長ととらえる消費者が、地ビール・タイプであることを理由に高くなった価格に躊躇した点を挙げた。本来、小規模ビール・メーカーが醸造するビールを指す地ビール(Craft Beer)は、原料費・燃費が高騰した今年前期においても米国で売上を伸ばすほど、人気にかげりはない。ただその成功は、巨大ビール・メーカーの下での「地ビール」ブランドには波及しないようだ。アンハイザー・ブッシュ社は、今年、ミケロブを地ビール・タイプとして位置づけし直したが、昨年よりも売上を落としている。例外はただひとつ、「ブルームーン」だ。1995年にクァーズ・ブリューイング社が「密かに」発売した地ビール・ブランドで、今年に入りやっと全国展開を開始した。ボトルにはメーカー名をブルー・ムーン・ブリューイング社とし、クァーズ社の名を全面に出していない

(BrandWeek, 2008 August 1)

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