フランス、コルクの行方
2008年 7月17日
ワイン用キャップとしてコルクに代わるスクリュー・トップが紹介されてからしばらく経つ。すでにニュージーランドではワイン・ボトルの90%が、そしてオーストラリアでも60%が、スクリュー・トップを使用している。フランスでは、コルクをあきらめることには強い抵抗があると言われる。しかし、ワインの世界的トップ・メーカー2社、バーガンディのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社ならびにボルドーのシャトー・マルゴーが、現在、スクリュー・トップを検討中と噂されている。これについてロマネ・コンティ社は沈黙を守るが、シャトー・マルゴーは、その結果についてのべるには時期尚早としながらも、5年に渡りスクリュー・トップ使用の試験を重ねていることを明らかにした。また、バーガンディの著名な生産者ジャン・クロード・ボワセは、シャンベルタンgrand cru 2005を含む同社が生産する売れ筋トップ・ワインにスクリュー・トップを採用し始めた。今年は、同社が生産する20万ボトルのうち3分の1にスクリュー・トップ採用を決めている。同生産者は、高級ワインからスクリュー・トップを使用し始めた理由として、それがコルクよりも酸化を防ぐ点で勝るとし、熟成が求められる高級ワインには特に最適とコメントする
(Packaging News, 2008 July 8)