コカ・コーラ社、環境に配慮した自動販売機
2008年 4月22日
飲料用自動販売機は、二酸化炭素よりもはるかに高い温室効果を持つと言われるガス、HFC、を使用するため、コカ・コーラ社は、環境団体からの指摘に応じ、既存の自動販売機ならびに冷却機を、現行のものより40~50%効率の優れた、HFC不使用の自動販売機に交換することを約束していた。その後、同社はおよそ4000万ドルをその研究・試験に費やし、900ページにおよぶ技術調査書を発行し、また、飲料やアイスクリームを販売するユニリバー社、マクドナルド社、ペプシコ社等を含めた企業で構成される組織を作り、この問題に取り組んだ。完成したHFC不使用の自動販売機およそ8000台は、知名度の高いダボスならびに2008年オリンピック開催地の北京に届けられている。しかし、コカ・コーラ社ならびにそのボトラーは、旧式の自動販売機を210ヵ国に1000万台抱えており、環境に優しい自動販売機に全て交換するには、今後、膨大な時間と労力がかかることは容易に予想される
(Fortune, 2008 April 17)