フランス、ワイン用ビンの不足が深刻に

2008年 2月25日

フランス南部のランゲドック地域で昨年に続きワイン用ビンの供給不足が深刻となっている。英国で充填し英国での需要に対応するワイン・メーカーもある。環境対策に厳格に取り組む英国にとっては、需要が英国にある限り、フランス・ワインの英国でのビン供給・配送は輸送費削減、CO2削減効果で、これはむしろ良い解決策になりうるが、フランス・ワイン業界全体の解決策とはならない。環境を考慮した軽量なビンが不足しているため、重量の重いビンの使用、ビンの中国からの入手、などの案もあるが、これらはコストが高く現在の環境対策から判断しても受け入れ難い。ビンを他の容器に変更することも選択肢のひとつ。中身が見える透明性を重視するフランスのワイン・メーカーの多くは、アルミ缶やカーボン製容器よりもPETボトルに注目する。ビン不足がこのまま続けば、PETボトル変更も止むを得ないとする大手ワイン・メーカーもあると言われている

(AFP, 2008 February 17)

業界情報一覧