飲料缶、新しいサイズに注目

2007年12月28日

缶で消費者の目を引くには、標準サイズから外れたサイズの缶を使用するのもひとつの方法。ソフトドリンク33cl、エネルギー飲料25cl、ビール44clあるいは55cl、各飲料部門の標準缶サイズの一部だが、「差別化」を目指し、「標準サイズ」にこだわらないのが最近の飲料業界の動きだ。世界最大の2ピース・アルミ飲料缶をビール用に採用したのがバルティカ・ブリューワリーズ社(ロシア)。製造したレクサム社より「ザ・キング」と呼ばれる缶だ。「25clスリム缶=エネルギー飲料」を定着させたレッド・ブル社は、より大きなサイズを求める声に答えレクサム社供給の35.5clサイズ・スリーク缶を発表。このサイズは、米国ではダイエット・コーク誕生25周年を記念する限定シルバー缶としても使用された。伝統的な33clサイズ飲料缶をスリム缶にすることでイメージを変えたのがボール・パッケージング・ヨーロッパ社の缶。コカ・コーラ社ならびにハイネケン社に採用されている。このような業界の動きと平行して、レクサム社は2008年に「キャップ缶」を含む24オンス・サイズ缶生産能力を10億缶以上アップ、18種の異なるサイズの缶を生産するボール社もまた生産能力増強を計画中だ

(The CanMaker Innovation Issue 2007/2008)

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