ワイン容器の種類広がる

2007年12月13日

ガラスの値上がりに、消費者の環境に対する意識の高まりが加わり、ワイン業界ではビンに代わる容器を採用し始めている。昨年カナダで、ワイン用にフル・サイズPETボトルが世界に先駆けて採用された。あるフランスのメーカーも北米での試験を終え、2008年初頭より欧州でのPETボトル採用に踏み切る。ボトル缶もまた2007年初頭にワイン用に採用されたが、ワインには、ボトル缶よりも伝統的なビンに近いPETボトルが好まれるとの調査結果もある。一方、バッグ・イン・ボックス(BiB、ボックスの中にバッグ)は、豪州、南アフリカ、スウェーデンならびにノルウェーですでに浸透しており、現在デンマーク市場でも成長しつつある。このバリエーションとしてBiBの箱無しつまりパウチ、そしてBiBのバッグ無しつまりカートンがある。カートンは特にイタリア、チリ、アルゼンチンで数年前より人気があるが、一般的に質・価格ともに低いワイン用だ。しかしBiB、パウチそしてカートンは屋外の使用に便利であり、スカンジナビア諸国ではこれら容器は一般的に使用されており、一人当たりのワイン消費量が増加傾向のオランダ、アイルランド、英国でも成長が見込まれる。ワイン消費量が下降傾向のフランスを含む主要市場では、消費者を引き付けるために容器を変えるなど斬新な戦略が必要とされる。ビンに代わるワイン容器として、現時点ではPETボトルとBiBが消費者に最も支持されているとのこと

(Euromonitor International, 2007 December 12)

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