オーストラリアのビール・メーカーに厳しい水使用量規制
2007年11月15日
オーストラリアでは、長年続く旱魃のため、ビール・メーカーもまた醸造工程で使用される水の量を、場合によってはほぼ半分にまで削減することを迫られている。同国北部のクィーンズランド州は、企業に向けて、今後12ヶ月にわたり水使用量を25%削減するよう義務付けた。同国の二大ビール・メーカーの一社、ライオン・ネイサン社は、クィーンズランド州の醸造工場の敷地内に現在建設中の水リサイクリング工場を通じ、水使用量を現在のほぼ半分、つまりビール1リットルを作るのに必要とされていた飲料水と同量の2.2リットル以下まで削減する。飲料水がビールならびにビールに接触する部分に対して使用されるのに対し、リサイクルされた水は樽の外面洗浄、バキューム・ポンプ、クーリング・タワー、ボイラーやその他の工程で使用されている。同社は、リサイクルされた水を使用することで1日110万リットルの節水を実現させる
(Reuters, 2007 November 14)