主要ビール・メーカーも地ビール販売

2007年11月 1日

米国での地ビール・輸入ビールの売上好調を受け、主要ビール・メーカーはその著名な社名を表のラベルに出さずに「地ビール」ブランドを販売、その売上が順調だ。例えば、アンハイザー・ブッシュ社はワイルト・ホップ・ラガーのメーカー名をグリーン・ヴァリー社とし、サンセット・ウィート・ビールは、SABミラー社所有のライネンクーゲル社の名の下で販売される。人気の高い地ビールを出すブルームーン・ブリューイング社は、モルソン・クァーズ社の100%子会社だが、ラベルにはそのようには表示しない。今年8ヶ月間で、これら主要メーカーによる地ビールは、独立した地ビール・メーカーの売上よりも3倍近い売上を記録。米国市場ですでに確立した大流通ネットワークを持つ主要ビール・メーカーは、製品販売の上で非常に有利だ。通常地ビールは、小規模、独立系ビール・メーカーにより作られ、材料にもこだわりがある。それ故、主要ビール・メーカーが関わるビールは、真の地ビールではないという地ビール・ファンもいる。小売価格が通常のビールよりも高く設定される地ビールは、しかし、主要ビール・メーカーにとっても魅力的な分野だ

(Wall Street Journal, 2007 October 26)

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