ボトルド・ウォーター・メーカー、リサイクルを推進
2007年 8月30日
環境を損なうとの理由で高まる米国でのボトルド・ウォーターへの批判に対し、飲料メーカーはこれまで早急に対応する様子を見せなかったが、それが変わりつつある。ひとつには、米国飲料メーカーにとり、ボトルド・ウォーター(2007年度前期米国売上11%増)は、売上の落ち込む炭酸飲料(同5.9%減)に今後代わる飲料であり、その容器であるPETボトルのリサイクルは、新たなボトル製造よりも最大50%の節約をもたらす可能性が見えてきたからだ。コカ・コーラ社は、200万ドル以上を、リサイクルバンク社(米国フィラデルフィア州)に投資し、消費者にボトル返却と引き換えにクーポンを発行するリサイクル業を支援。同社はまた、20オンス・サイズのボトルを年間20億本リサイクルする能力を有す工場建設計画を発表。同様の工場建設で海外にも投資している。コカ・コーラ社とペプシコ社両社ともに、ウォーター用ボトルよりも重量の重い炭酸飲料用プラスチック・ボトルの軽量化をすでに実現。コカ・コーラ社は、今年、米国でおよそ1億ポンドのプラスチック使用量削減を目指す。米国で使用するPETの10%にリサイクル材を適用するペプシコ社は、同社ウォーターのアクアフィナ0.5リットル・サイズ・ボトルのプラスチック使用量を2002年以来40%削減しており、今後更なる軽量化を目指す
(The Wall Street Journal., 2007 August 30)