アルミ缶リサイクル、米国の場合

2007年 8月21日

2006年、米国のアルミ缶リサイクル率が、3年ぶりにわずかではあるが下がった。落ち込みの理由は、家庭から離れた所での缶の消費が増えていること、缶の軽量化など。米国人は、毎年、購入したアルミ缶のうち半分をゴミとして捨てている計算になるという。スウェーデンではリサイクル率91%、世界で最高のリサイクル率だ。米国では、容器を返却すると払い戻される容器預かり金(デポージット)を消費者が飲料購入時に支払う「ボトル・ビル」制度があり、現在この制度を施行する州は、カリフォルニア州、ニューヨーク州、オレゴン州、ハワイ州など11州。これら11州の缶リサイクル率が約80%であるのに対し、残り39州のリサイクル率は45%。問題は、国民の3分の2がボトル・ビルの無い39州に住んでいること、そして、ボトル・ビルの全国的展開は、主に主要飲料メーカーのロビイストによる強硬な反対により、容易ではないことだ

(The CanMaker, 2007 August Issue)

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