缶コーヒー、グアテマラで販売
2007年 5月24日
中央アメリカ諸国は、日本で高い人気を誇る缶コーヒー用高品質豆の主要生産地だ。しかしながら例えばグアテマラでのコーヒー消費量は非常に低く、一人当たりの年間コーヒー消費量は0.5kg (ちなみにブラジルでは4.7kg、消費量で世界上位に入るフィンランドでは11kg)。地元ペプシコ社ボトラーのキャブコープ社は、その傾向を変えようと、昨年、缶コーヒー「Qミスティック」を打ち上げた。現在、月20万缶を売り上げる。缶コーヒー用高品質豆の日本からの需要は近年増加の傾向。サントリー社の「ボス・レインボー・マウンテン・ブレンド」には、グアテマラ産豆7種が使用される。サントリー社からの需要が始まって以来、グアテマラ産豆の日本への輸出は3倍に増加した。しかし、コーヒー缶が現地グアテマラで順調に売れるのか。日本では飲料販売に大きく貢献する自動販売機の存在は、中央アメリカ地域ではまれだ。コーヒー、焼いたとうもろこし粉そして砂糖を水で混ぜた「コーヒー」に慣れ親しんできたグアテマラ庶民にとり、缶コーヒーは生活に浸透する飲料にはなりにくいとの現地の声も聞かれる
(Reuters , 2007 May 23)