サン・ミゲル社、ビール・包装容器部門を独立
2007年 5月10日
117年の歴史を持つサン・ミゲル社(フィリピン)は、同社の主力事業である国内ビールならびに包装容器事業を分離独立させ、鉱業、電力、インフラ設備関連事業へ手を拡げる。サン・ミゲル社は、1890年にビール醸造会社として創設され、フィリピンの上場企業として国内第2位の規模を誇り、また、東南アジア地域では最大の食品・飲料企業である。同国内ではビール、乳製品、加工食品、穀物ならびに養鶏の市場を独占する同社ではあるが、成熟した国内市場において最近では成長が滞っていた。分離独立するビール事業は、サン・ミゲル社のおよそ20%の株を保有するキリン・ビール社と戦略的パートナーを形成し、サン・ミゲル・ビールの海外市場開拓に臨む。ビール・包装容器事業を分離独立させることにより、業界での競争力を強化することが可能になると、サン・ミゲル社はコメント。サン・ミゲル社は、先週、包装容器開発のために、日本山村硝子社とのジョイント・ベンチャー設立を発表している
(Reuters, 2007 May 9 / Decision News Media, 2007 May 3)