包装を小さく
2007年 5月 9日
プロクター&ギャンブル(P&G)社(米国)は、過度な包装を抑え、40億ドルに達する北米市場向け液体洗剤全てを、倍に濃縮し、より小さなボトルへ移し変える計画を進めることを発表。この動きは、P&G社最大の客先であるウォールマート社(米国)が、各供給会社に対し、最低5%の包装削減を求めたことに端を発する。主要ブランド「タイド」を含むP&G社の液体洗剤製品は米国市場で60%以上を占める。同社の国際市場での競合先ユニリバー社は、2005年に米国にて「小さくても強力」洗剤ボトルを発表しており、今年英国にて同様の戦略を展開予定。P&G社によれば、小型容器採用に伴うモールド変更や小さな容器になり損をするのではという消費者の不安解消を含む新製品のための新たな販促活動の必要性で、今年ならびに2008年に費用増加が見込まれるが、これは、消費者・小売店・環境・P&G社、全ての者にとり利益となるものと期待する
(The Financial Times, 2007 May 1)