包装が違いをもたらす

2007年 4月25日

米国のあるコンサルティング会社によると、米国の食品・飲料メーカーは、R&D予算の20-40%を新しい包装開発のために費やす。コカ・コーラ社は、有名な曲線を描くビンを採用した1916年以来、包装が製品差別化のための重要なツールと見る。同社の最新容器のひとつ「コントゥアー・グリップ」ボトルもそのひとつ。プラスチック・ボトルに凹凸を加えることにより、スケートボード、サイクリング、ジョギングなどで動いていてもつかみ続けてい易い様にした。ナイトクラブの暗い照明下で光る蛍光グラフィックを利用した2005年発表の同社アルミボトルは、昨年末ベルギーで発表されると、2週間で2か月分を売り上げた。ケチャップ分野を独占するH.J.ハインツ社は、昨年5月、冷蔵庫の扉側の棚にぴったりと入る、小型で幅広のケチャップ・ボトルの採用をきっかけに売上を増加させた。クラフト・フーズ社は、ベーコン用に、再封・リサイクル可能なプラスチック製トレイを採用。扱いにくかった従来の容器に対する消費者の不満に応えた。包装を再利用し、且つ、最小限に抑える動きも顕著だ。世界最大の小売店ウォールマート・ストアーズ社は、使用する包装量削減の徹底を、包装供給側に呼びかけた

(Reuters, 2007 April 23)

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