米欧高級スピリッツ・メーカーにとってのアジア市場

2007年 3月20日

経済的成長ならびに個人所得の上昇に伴い、近年アジア諸国でのスピリッツ売上は全体的に増加、国際的に著名なブランドを持つ米欧高級スピリッツ・メーカーにとってもまだ開拓の機会が残る魅力的市場だ。市場調査会社ユーロモニター社(英国)がアジア各国の米欧メーカー参入の機会を見る:中国-国内に広く行渡る販売網確保がキー。現地メーカーとのジョイント・ベンチャーが出発点となる。インド-ブランデーならびにダーク・ラムの世界最大消費国。国内メーカー独占状態。最近EUとインド政府との間で高輸入関税による不公平感緩和の検討も。韓国-安価なshochu/sojuが市場独占、高級スピリッツ参入には今後の経済成長上向きが必要。タイ-国内の安価なスピリッツが人気、富裕層の間に人気のスコッチ・ウィスキーに欧米メーカー参入の機会あり。シンガポール、香港&ベトナム-国内ブランド不在の為、スコッチなど欧米ブランドにすでに馴染みあり。ベトナムの高輸入税と低可処分所得が売上伸びの妨げに。フィリピン、マレーシア&インドネシア-欧米高級スピリッツ参入機会は難しい。国産の安いスピリッツが市場独占。高輸入税、低可処分所得が障害となる。密売買多し

(just-drinks.com., 2007 March 14)

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