コカ・コーラ社とペプシコ社、炭酸飲料のイメージを変える

2007年 2月27日

コカ・コーラ社は、先週、投資家を前に行った第4四半期結果発表にて、これまで使い慣れた同社を代表する製品、「炭酸ソフトドリンク」、という言葉を一度も使わなかった。それに代わって使われた言葉は「スパークリング飲料」だった。米国内で人気の高まる健康志向の非炭酸飲料からの猛攻が、コカ・コーラ社ならびにペプシコ社を炭酸飲料のイメージを変えざる得ない状況に追い込んでいる。コカ・コーラ社が年内に米国内で発表するダイエット・コークはビタミンとミネラルを豊富に含む。栄養価値をコカ・コーラ製品に加える初の試みだ。ペプシコ社の新製品、ダイエット・ペプシ・マックスには、人気のますます高まるエネルギー飲料を意識し、朝鮮人参エキスや多めのカフェインを加える。また、両社ともに容器デザインにも大胆な変更を加えた(関連記事:弊社業界情報2007年1月16日付)。米国での炭酸ソフトドリンク売上量は前年比で5%減少。だが両社は、コーラ製品復活を確信する。コカ・コーラ社が欧州で昨年発表した無糖の「コーク・ゼロ」がヒット、中国やロシアでの炭酸飲料の売上も好調な中、米国市場ではどのような反応があるだろうか

(The Financial Times Ltd., 2007 February 24)

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