消費者の忠誠心は、食品よりも飲料ブランドに対して高い
2007年 2月 1日
ビジネス・インサイツ社の最近の報告では、飲料・食品メーカーが継続的に収益を伸ばすための戦略の一つとして、消費者の製品への忠誠心(loyalty)を維持し高めることを挙げている。この消費者の忠誠心は、同社の調べによると、食品よりも飲料ブランドに対してより高いとの結果が出た。しかしこの忠誠心をメーカーがつなぎとめておくことは現在ますます難しくなっている理由として、消費者の選択が膨大になっているため、そして、溢れる宣伝への消費者への抵抗感が増えているため、とする。また忠誠心とは、真の忠誠心というよりもむしろ「習慣」である場合が多い。メーカーの戦略としては、製品そのものを超えた際立つ特徴、例えば「フェアトレード」、「オーガニック」、「健康維持」、などその時代あるいは近い将来のトレンドとなるもの、を製品に付与すること、そして、消費者の的を絞り、その「適切な」消費者に向けて、ブランド・ブログなどのオンライン・メディアを通じて対話をすること、等を挙げている。消費者の忠誠心の維持だけでは当然ことながら充分ではなく、新しい客を取り込むことにも企業努力を傾ける必要があると報告を結んでいる
(just-drink..com, 2007 January 31)