ロシア、ビール市場成長続く
2006年10月 4日
ロシア経済成長の進む中、成長が特に際立つビール業界。インベヴ社、ハイネケン社とともに、スコティッシュ&ニューキャッスル社(英国)とカールスバーグ社(デンマーク)とのジョイントベンチャー、バルティック・ベヴァレッジ・ホールディングズ(BBH)社がロシアでその存在を増している。同社によると、西欧と同様の事業展開戦略を適用できないのがロシア市場。例えば、英国ではビールの60%がパブ、バー、クラブで消費されるが、ロシアでは90%が酒屋で売上げる。夏は公園で、冬は家で消費するのが通常。大都市にわずかに存在するパブは高級過ぎて一般市民の利用は問題外。酒を嗜まないプーチン大統領による突如のビール販売規制の可能性も考慮すべきリスク。年初には飲料メーカーがスポーツチームのイベントのスポンサーになることを禁止した。しかしそのようなリスクを超えた大きなリターンを秘めるのが現在のロシア経済、そしてビール業界であると、同社は見る。
(The Independent, 2006 October 1)