2006年 4月 1日

超音波による容器シール部検査機シール・スキャン

シール・スキャン検査システムは、優れた緻密さと再現性を持ってシール部(封印部分)の一体性を検査し分析します。


シール・スキャンは、製品品質、価値ならびに賞味期間に影響を及ぼす不良箇所が存在しながらも、視覚的には合格品と見なされてしまうようなシール部不良を検出します。

実時間検査データは、実数、統計形式ならびにシール部画像フォーマットにてそれぞれ提供することが可能です。 シール・スキャン技術は、オフ・ラインあるいは生産ラインのどちらの設置環境でも製品に対して非接触による検査結果と品質評価/品質管理の工程管理を実施します。 シール・スキャンは、食品、薬品用ならびに医療用製品業界向けの検査システムです。


この技術を様々な種類の製品条件ならびに環境に適応させるPTI社の能力は、フレキシブル容器に優れた検査方法を提供します。 この技術は、フレキシブル容器の非破壊的検査の最も効果的な方法のひとつとして確立されています。 この技術に対して、2004年にパリにて開催されたIPA世界食品加工展示会における「イノベーション」部門で第1位の座が授与されました。


高解像度能力を有するシール・スキャンは、1秒間に200~250箇所の読み取り能力を持っています。 シグナルはデジタル化され、6000種に及ぶ色の陰影で提示されます。 最少スペース解像度は0.5mmです。 線上スキャン(Lスキャン)にはわずか数秒を要するだけで、その部分の密封状態が、ライン状グラフで提示されます。


時間に余裕がある場合には、複数線のスキャンをオフセットでY軸上に集め、シール部のデジタル・イメージを創出すること(Cスキャン)も可能です。 LスキャンならびにCスキャンの両モードともに、シグナル強度の統計データを作成し、その統計データが「合格」、「警告」あるいは「不良」といういずれかの判定結果を出すために、調整可能な合格基準と対比されます。


シール・スキャンの主な特徴は下記の通りです:


* 高速で、非破壊・非接触で、製品サンプルが全く不要

* オフ・ライン工程管理用ならびに100%生産ライン用使用に適切

* 色、透明性、印刷物、表面加工ならびに多孔性に関わらずどんな素材でもスキャン可能

* 包装工程のどの段階においても検査可能

* 不良位置を識別

* 目視可能なインジケーターならびに数字によるデータ提供

* 優れた再現力、高い信頼度、容易な調整

* 優れた安全性


PTI社供給のシール・スキャンに関するお問合せは、ディ・アイ・エンジニアリング社にて承っております。

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